一世一代の親不孝

一世一代の親不孝

新社会人となってから1年と10ヶ月で発達障害の診断を受けたモタ子の備忘録。毎日が楽しい。

ADHDが選ぶべきバイトとは?

 

こんにちはモタ子です。今回は私の経験からADHDの傾向がある方にお勧めのバイトとその選び方をご紹介したいと思います。

 

私の職務履歴は以下のものになります。

 

 ・結婚式のライトアップ(一年間)

・公園の花壇整備(短期二ヶ月)

・塾のチューター(三年半)

・バレンタインの催事場スタッフ(短期二ヶ月)

 

この4つを大学時代、バイトでやってました。職務履歴とかいったけど、私は現時点で新卒一年目のぺーぺー中のぺーぺーなので履歴もクソもないですね。

なのでバイトの話です。

 

よくADHDの方はバイトや仕事が続かないという話を聞きます。

遅刻や物忘れ、不注意や空気の読めない発言など、理由は色々あると思います。

私はADHDを本格的に疑いだしたのは大学4年生の時だったので、バイトを選ぶときに「私はADHDだからここを気をつけよう!」とか考えて選んだことはありませんでした。

それでも大学時代、一つのバイトを始めてから卒業までやめずに続けられたその理由と、それを踏まえたADHD向けのバイトが何かを紹介していきたいと思います。

 

結婚式のライトアップ

まず1つ目が、結婚式のライトアップ。これはよくある、登場した新郎新婦にスポットライトを当てる…なんてものではないです。

キャンドルサービスのライトバージョン。新郎新婦が近くを通ると、キャンドルに火がつくように順番にライトが点いていくという演出。

会場の隅で、新郎新婦の進行に合わせて事前にセットしたライトのスイッチを押していくだけのバイトでした。

土日しかなかったし、基本一人で行動だったので少なくとも人間関係のしんどさはありませんでした。

スイッチとか演出も、事前に決まっている順番に押していくだけ。

5分もない出番(?)の仕事なので、不注意でのミスも少ない。

アルバイトとしてはそこそこ良かったんじゃないかなと思います。

これが正社員で、式場の人や新郎新婦と打ち合わせがあったり、スイッチ押す以外の事務作業があったり、一日何件も式場を回らないと行けなかったり…とあれば話は違ってくると思いますが、バイトなら一日一件、ライトアップが終われば出番なし。

問題は朝が早いこと、給料が安いことなどが挙げられますね。

それと人様の一生に一度の記念日に携わる恐縮、一発勝負の怖さ、そういうプレッシャーとかも色々あって、結局一年で辞めてしまいました。

このバイト自体にはそこまで良い!と進められる内容はありませんが、一つADHDの人間にとってよかったのは、人間関係のしがらみがないこと!

やっぱりADHDは人間関係に苦しみがちですからね。

語弊のある言い方になってしまいますが、人間関係が稀薄だった職場だからこそ、プレッシャーのある中でも一年は続いたし、辞める時もサクッと辞められました。

職場のスタッフ間だけでなく、お客様への対応も一切なかったので、そこは本当に楽でした。

よくアットホームな職場です、とか、みんな仲良しです、とか紹介されているバイトの募集記事があります。

私はそういうのを無意識に避けていて、それは自分が根暗だからだと思っていました。今思うと、ADHDとは知らずとも自分に何かしら人と違う特性があると気づいていて、防衛本能が働いたのかもしれないですね。(根暗だからというのも勿論あります。)

 

 

公園の花壇整備

2つ目が、公園の花壇整備

これはADHDの方やアスペルガーの方に、本当にオススメです!

まず、ここもまた人間関係は稀薄!次に、仕事内容が単調で失敗がほぼない!

人によっては単調作業が無理な人もいるかもしれないですけど、そうじゃないなら本当にオススメですよ。

 

外での草むしりが業務の大半です。日焼けとかは気になりますけど、他には何も嫌なことはなかった気がします。

 

業務内容が草むしりだけなので、時間も入りたいタイミングで入れます。勿論事前にシフトを組んでるのでそれに遅刻したらダメですけど、午後から二時間だけとかも大丈夫だったので、朝の早起きに身構えなくても良かったのが嬉しかったですね。

私は朝起きられないので、基本午後にシフト入れてました。

 

上からの指示は「ここの花壇の草むしりしてね」で終わり。

ひたすら、たまにサボりながら草をむしってました。雑談とかしてる人もいましたけど、私は参加したりしなかったり。苦手なら隅で草むしってれば声もかけられにくいです。

 

何より短期バイトなので、たとえ何かやらかしても二ヶ月でほぼ確実に人間関係が解消される!これは大きい!

人とじっくり向かい合いたい、深い関係を築きたいって方は、そこまで向いてないと思います。でもADHDの方はそういうのが苦手って人が多いので、合ってる人は多いんじゃないでしょうか?

 

塾のチューター

3つ目、塾のチューター。これが一番真っ当に続けたバイトです。

これは、塾講師とかではなくて雑用係ですね。生徒の宿題にコメントを書いたり、小テストの点数を一覧に控えたり、授業後の教室を掃除したり。

人に説明するときはよく「事務作業」と言っていましたが、事務作業ってADHDに向かない職業の代表格ですよね。

 

でもこのバイトは、厳密には事務作業ではないのです。

上にも書いたとおりちょっとしたデータを集計したりはありますが、たとえば各ご家庭の授業料管理だとか、受験の重要資料を送ったりだとか、そういう責任のある業務はないのです。

勿論バイトとはいえお給料が発生している以上、責任は伴います。

でもやることといえば用意された資料を封筒に入れて、宛名シールを貼って糊付けして終わりです。

仮にお家に届いてなくても、生徒はほとんど毎日塾に来るので最悪手渡しでもOK。

生徒の個人情報は扱わせてもらえないので発送作業自体はしません。なので送り先を間違えて情報漏えい、なんてこともないです。

テストも、行うのは答案を配る、回収するの2つだけ。小テスト以外のちゃんとしたテストは、丸付けもデータ管理も返却も社員さんの仕事です。

 

それと人間関係ですが、これは私のバイト先は一日一人のバイトが入るだけでした。業務量が少ないので、人数いても仕方ないですしね。

社員さんと二人きりで事務室にいなくてはなりませんが、そのおかげで電話対応はほぼなかったし、授業中で事務室も静かにしないといけないということで雑談もあまりありませんでした。

 

それと、個人的にポイントが高かったのは、まさにその「静かにしないといけない」という環境ですね。

私は少し聴覚過敏の気があって、テレビのバラエティーとかが本当に苦手で、人混みもできる限り避けたい方です。

そんなんだから、居酒屋とかも苦手です。仕事内容や人間関係以前に、居酒屋という騒がしい環境でのバイトは選択肢に入れてませんでした。

その点、このバイトはとても静かで、聴覚過敏にとっては最高の環境でした。

うるさい子もいましたが、やっぱりあの全体がザワザワした感じではないので特別辛かったことはなかったですね。

 

つまり、このバイトは

・ミスが発生しにくい、もしくはしても影響がほぼない業務のみ。

・座ってできる作業ばかりなので肉体的にも楽。

・人間関係で悩むこともない。

 

 

さらに

・シフトの調整が効きやすい(人では足りていて、おまけに塾なので大学の勉強を優先させてくれる。)

・高時給(私のいた頃は時給1100円でした。)

 

という特典付き。

デメリットとしては

・生徒の人数が多く名前が覚えられない。

・子供とある程度触れ合う必要がある。

・電話対応をしなくてはいけないときもある。

この3点くらいですかね。

子供が苦手で人の名前を覚えられない、そして一度に2つのことができないADHDの鬼門である電話対応。

これは最初本当にしんどかったですが、自分が授業をするわけではないので名前を覚えなくてもなんとかなるし、子供との触れ合いもノートの返却時くらいで、やろうと思えばいくらでも少なくできました。

電話対応に関しては、今じゃ逆に感謝しています。

最初は相手の言葉も聞き取れず、メモの手も全く動かず、本当にひどい有様でした。

でも、バイトという立場上、聞き取れなくてもすいませんで許して貰えましたし、何より電話をかけてくる相手も殆ど保護者の方なのでバイトには用がありません。

つまり、ほとんどが「〇〇先生いますか?」って聞かれるだけなのです。

それなら慣れたらメモを取らなくても対応できます。

伝言を申し付けられると死にますが、最悪かけてきた相手の名前と電話番号さえ控えてあれば、大体先生方は何のことがわかってるので何とかなります。もう本当に聞き取れないときは、電話に表示される電話番号だけでもとりあえずは何とかなります。

 

欠席連絡は、先生方が出欠席を取ったあとに、空欄の子と薄っすら聞き取れた音を照らし合わせて個人名を特定してました。授業前に伝えなくてはならないという制度じゃなくて本当に良かった…。

それと、やっぱり常に電話に怯えてるわけでもなく、自分以外出られる人がいないタイミングでだけなのでそれも良かったですね。

また、3年以上続けている内に、少しずつメモは取れるようになります。

私は社会に出てから、本当にこの経験に助けられました。

社会にまだ出ていないADHDの方は、今の内に電話しながらメモを取る練習をしておくことを本当にオススメしますよ!

 

催事場スタッフ

4つ目のバレンタインの催事場スタッフ

これは、個人的に一番しんどかったバイトですね。

そもそもこれを選んだのが、

・社会に出る前に一度接客業をしておいた方が良い気がする。

・短期バイトだからイケる気がする。

・時給が良い。

・チョコがもらえる。

という理由でした。

 

実際やってみると、もう本当に本当に接客業は難しい。

しかも催事場ときたら、その忙しさは戦場の如く。

次から次へとくるお客様。大量に買ってく人もいれば、一個だけ買っていく方もいる。現金払い、クレジット払い両方対応。

チョコのケースによって変わる袋のサイズ。的確に丁寧に迅速に行わなくてはならない袋詰。

記憶しなくてはならないやたら長いカタカナのチョコレート名。

取り置きしておいてと言い残して去っていくマダム。

 

マルチタスクが出来ない私にとっては本当に難しい仕事でした。

最終日近く、遂にやらかしてしまいます。

お客様のクレジットカードを二回読み込んでしまい、二重払をさせてしまったのです。

幸いすぐに気づいて、お客様がまだ店内にいらっしゃるうちに社員の方が対応して下さいました。

 

その時、一人の社員の方からキツめのお言葉を頂き、かなり落ち込んでしまいました。しかし、店長がその社員の方に「2週間限定で入ってくれているバイトの子にクレジットカードの確認を任せたのがそもそもおかしい」と叱り、社員の方も後から「キツいことを言って本当にごめんね」と謝ってくださいました。

それが、なにより、めちゃくちゃ辛かった!!!!

 

どう考えても悪いのは私なのに、社員の方は叱られ、私は庇われ、おまけに社員の方は嫌々ではなくすごく真摯な謝罪をしてきて…。

どうすれば良いのかわからなくて、ミスした直後よりよっぽど泣くかと思いました。

 

その後もなんとかバイトをこなして、2週間分やり遂げました。

本当に、短期バイトでよかった。

もう絶対に接客業には関わらない。強く強く思った冬でした…。

 

私の体験記になってしまいましたが、このバイトがキツかったのは以下の通り。

 

マルチタスクが求められる。

臨機応変にお客様対応をしなくてはならない。

・ミスをすると社内ごとだけでは済まされない重大な事件になりかねない。

・短期記憶力が重要。

・催事場なので人混みがすごく、かなり騒がしい。

 

こんな感じですね。

ただ、社会勉強としてはすごく良かったと思います。

苦手から逃げるのは大事なことですけど、本当に苦手なのか、何がどうして苦手なのかを確かめることが出来るのは失敗が許されるバイトの特権ですからね。給料が発生してる云々と言いましたが、やっぱり正社員とバイトじゃ責任の重さは比べ物になりません。

まあ……二度とやりたくないですし、私と同じ特性のある方にはとてもオススメ出来ませんが………。

 

では、長くなりましたがこれで私の体験を元にしたお話が以上になるので、簡単にまとめていきます!

 

ADHDの人に向いている仕事

  1. ・単純作業
  2. ・ミスをしてもリカバリーが効いて、責任がかるい
  3. ・人間関係が稀薄
  4. ・静かな環境
  5. ・時間の融通がきく

 

以上の条件を満たす仕事ですね。

 

ADHDの人に向いてない仕事

  1. マルチタスク
  2. ・責任が重い、ミスがゆるされない
  3. ・騒がしい環境
  4. ・朝が早い
  5. ・人とたくさん接する

 

逆に向いてない仕事の条件はこうですね。

 

私は社会に出るまで自分が事務仕事ができないとは全く思っていませんでした。今思うとなぜそんな自信が持てていたのか本気で疑問ですが。

それもこれも、自分がADHDという自覚がなかったからだと思います。自分を正しく理解できてなかったんですね。

 

今回は私のバイト経歴からこの記事を書きましたが、この向き不向きに関しては、バイト探し以外でも当て嵌まることが多いと思います。

自分を知るためにあえて向いてない仕事を選ぶのもありですが、仕事を途中で辞めてしまうのは一種の挫折経験になりかねません。

それが成長に繋がるのではなく、心の負担になってしまうくらいなら、気持ちを楽に持ってできる仕事を見つけましょう。